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ホルモンとは
血液に乗って体をめぐり、目的とする標的器官の機能を支配する物質です。
環境が変化してもホルモンの分泌量を調節することで
体の機能を一定に保つことができます。
様々な器官から分泌され種類は100種類ほどあります。
ホルモン自体はあくまで指令伝達役であり単体では無力です。
標的細胞のホルモン受容体と呼ばれる部位に結合することではじめて作用を発揮します。
ホルモン剤や薬はその成分がホルモン受容体に結合することで独自の作用を発揮します。
これにはアゴニスト、アンタゴニストという2つの作用の仕方があります。
アゴニスト
ホルモン受容体と結合した際に作用を発揮する成分のこと。
例えば女性ホルモン剤が女性ホルモン受容体に結合すると、
体には女性化効果が生じます。
男性ホルモン剤が男性ホルモン受容体と結合すると男性化が起こります。
これらをアゴニストとして作用するといいます。
受容体の数には個人差があります。
これがなにを意味するかといいますと、
・ホルモン療法による変化速度に個人差が生まれる(受容体が多いほど多くのホルモンや成分が効果を発揮できる)
・受容体の数より多くのホルモンを投与しても無意味
・受容体の数と同じだけの量を投与するのが理想。これが「適量」であり、ゆえに適量の値は一人一人違う。
アンタゴニスト
ホルモン受容体と結合しつつも作用を発揮しない成分のこと。
受容体にアンタゴニストが結合するとアゴニストが結合するスペースがなくなるので、
アゴニストの働きを妨害する効果があります。
例えば花粉症は花粉が受容体に結合することで鼻水、くしゃみといった症状がでますが、
花粉症薬はこれに対するアンタゴニストです。
薬の成分が受容体と結合することで花粉が結合するのを防ぎ症状を抑えます。
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