血栓症の初期症状や血栓ができやすい人の特徴と改善法

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ホルモン剤は血栓症リスクを上げる

 

ホルモン剤は血栓症のリスクを上げるため、
知識と対策が必要です。
このページでは血栓症について解説していきます。
対策については・血栓症対策をご覧ください。

 

 

血栓症とは血液の塊が血管を詰まらせてしまう病気です。
固まった血液のことを血栓といいます。
血栓は時間がたてばいずれ分解され消失しますが、
その前に血流に乗って体のどこかの血管を詰まらせてしまう可能性があります。

 

 

 

脳、心臓、肺、肝臓、腎臓、手足とあらゆるところで起こりえます。
場所によっては自覚症状がなく、
気づかぬうちに症状が進行してしまうケースがあります。
詰まってしまった部分によっては、
深刻な合併症を引き起こしてしまいます。

 

 

血栓症は発生する部位によって病名が変わります。
心筋梗塞や脳梗塞なども血栓が原因で起こります。

 

 

 

血栓症の初期症状

 

・急な冷や汗と吐き気
・息を吸うと胸がするどく痛む
・突然の呼吸困難、息切れ
・手足がだるい
・足のむくみ
・急激な視力低下
・痛みを伴う足の腫れ(患部を握ると痛みが増す)
・激しい頭痛
・眩暈
・顔色が悪い
・突然意識を失う
・四肢の麻痺

 

 

 

血栓ができやすい人の特徴

 

血栓のリスクはホルモン剤の影響だけでなく、
体質によっても変わってきます。
血栓のできやすさは血の粘度と固まりやすさの二つで決まります。

 

 

 

・粘度は生活習慣で決まる

 

いわゆるドロドロ血ほど血栓はできやすいです。
これは血液中の中性脂肪やコレステロールが多い状態のことです。

 

 

肉料理ばかり食べて野菜をとらなかったり、
喫煙や飲酒をたくさんしたり、
運動不足といった生活習慣によって進行します。

 

 

 

サラサラにするためには

 

・甘いものをとりすぎない
・肉や油ものをとりすぎない
・魚、野菜をしっかりとる
・喫煙、お酒はほどほどに
・ストレスをためこまない
・運動をする
・水分をとる

 

 

 

・血の固まりやすさは遺伝で決まる

 

血の固まりやすさは血液中の成分である、
プロテインS、アンチトロンビン、プロテインCの量で決まります。
これらは遺伝によって決まっていて、
生まれつき少ない方がいます。
少ない方は血栓症になるリスクが他の方よりも高いです。

 

 

 

血栓症の一つにエコノミークラス症候群というのがありますが、
発症する方の65%は、
この成分が少ないことがわかっています。
日本人の3大先天性血栓性素因といわれています。

 

 

 

また、薬の副作用で減少することもあります。

 

 

 

血栓症リスクを上げる原因

 

 

ホルモン剤やピル
長時間の座位(エコノミークラス症候群)
気温の急激な変化
喫煙
ガン
糖尿病
甲状腺機能亢進症
遺伝

 

 

リスクを上げる体質

 

高血圧
肥満
不整脈
運動不足
加齢
飲酒

 

 

 

リスクを上げる医薬品

 

 

トレチノイン
ダナゾール
副腎皮質ステロイド薬
トラネキサム酸
トラジロール
L-アスパラギナーゼ
遺伝子組換え血液凝固活性型第VII 因子製剤、
ワルファリン

 

 

 

血栓の検査法

 

 

循環器内科で検査が可能です。

 

【PT,APTT,フィブリノゲン】

 

血栓のできやすさを調べる検査です。
血栓があるかどうかはわかりません。

【Dダイマー、FDP,下肢静脈エコー検査】

 

血栓があるかどうかを調べる検査です。

 

 

 

関連ページ

 

・血栓症対策